衛生管理ガイド

見てみて読んでみて知っておく情報

手指消毒剤

食中毒予防や感染対策のため、手洗いや手指の消毒はとても大切です。店先や公共施設、ご家庭でもアルコール製剤での手指消毒が行われていますが、食品取扱い施設で使用する手指消毒用アルコール製剤について、どのような剤を選ぶべきかなど知っておくべき情報をお伝えします。

医薬品・医薬部外品(指定医薬部外品等を含む)を選びましょう

「消毒」とは菌やウイルスに作用し、衛生状態をよくすることです。 薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に基づき、品質・有効性・安全性が審査された医薬品又は医薬部外品は、手指など人体の「消毒」が認められています。 そのため、手指など人体に用いる場合には医薬品又は医薬部外品の表示があるものを使用してください。

食品添加物に使用されている成分がおすすめ

食品取扱い施設においては、調理等作業中に衛生的手洗い(手洗い・手指消毒)を行うため、食品に消毒剤成分が付着するケースも考えられます。そのため、食品添加物に使用されている成分でできている手指消毒用アルコール製剤がおすすめです。

手荒れへの配慮

アルコールには、たん白変性作用や脂質溶解作用があるため、アルコール製剤による手指消毒を高頻度に行うと、その結果として皮ふ表面のなめらかさや柔軟性が失われ、皮ふが乾燥する手荒れ様症状を起こすことがあります。アルコールのこの作用を全くなくすことはできませんが、それを補い手荒れを軽減するために、保湿成分や油性成分を配合したものがあります。これらの成分はアルコール蒸発後に皮ふに残り、皮ふからの水分蒸発を抑え、また保護作用として働いて手の乾燥を防ぎ手荒れ軽減につながります。

食中毒防止の観点からも手荒れ対策は必要であるため、手荒れに配慮した剤の選択が大切です。また、作業終了後にハンドケアローション等で手入れを行うことも必要です。

ポンプ部からの交差汚染リスク

ポンプボトルのプッシュ部分は汚染されている可能性(※)もあり、使用時に手が触れて交差汚染を受けてしまうことがないように、ノータッチで使用できるディスペンサーや消毒器の使用が望まれます。
※下の写真は蛍光塗料を汚れに見立てて、プッシュ部を介した手指への汚染を表現しています。


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