衛生管理ガイド
見てみて読んでみて知っておく情報
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アルコール製剤
食品衛生の分野で広く活用されているアルコール製剤。特徴や効果を知って、より効果的に使用しましょう。
アルコール製剤とは
アルコール製剤は、エタノールを主成分とし、有機酸などの添加物を加えて作られた製剤です。エタノールの除菌効果がもっとも高い濃度は70%程度ですが、アルコール製剤は、その他の成分を配合することにより、濃度がやや低くても70%同等の除菌力が得られるように工夫して製造されています。
![アルコール製剤とは](images/info11_01.png)
3つの利点
①安全性
食品衛生の分野で使用するアルコール製剤は食品用アルコールに添加物等を加えて作られます。また、アルコール製剤自体が「食品添加物」の許可を得ている製剤であればより安心してご利用いただけます。
![揮発性が高く残留が少ない](images/info11_02.png)
![無色透明で食品の風味への影響が少ない※](images/info11_03.png)
※添加する濃度、pHを適切に調整する必要があります。
②簡便性
使用後すすぎの必要がないため作業時間が短く、誰でも簡単に使用できます。
基本的な使い方
![洗って、ふいて、除菌](images/info11_04_pc.png)
![洗って、ふいて、除菌](images/info11_04_sp.png)
- スプレーすることで広範囲を効率的に除菌できます。
- スプレー後はすすぎや拭き取りは不要です。
- 汚れや水分がない場合は、直接噴霧するか、清潔なフキンなどにアルコール製剤を含ませて拭きます。
③除菌力
アルコール製剤は幅広い微生物への対策として、品質保持・衛生維持に活用できます。
表は横にスクロールできます。
エタノール 濃度 |
グラム 陰性菌 |
グラム 陽性菌 |
ノンエンベロープ ウイルス |
|
---|---|---|---|---|
アルペットNV | 50.0w/w% | ◯ | ◯ | ◯ |
○...検出限界以下を示す
サラヤ㈱バイオケミカル研究所調べ
注意すること
- 濡れた状態のところにスプレーしない
濃度が低下して期待する効果が得られなくなるため、対象物の汚れや水分がない状態にスプレーします。 - 引火性があるため、火気に注意する
加熱機器の近く等では使用しないでください。保管時も火気から遠ざけるようにします。 - 揮発性のため、しっかりフタを締めて保管する
保管時は容器のフタを解放せず密閉して保管してください。