
手洗い環境設備
設備って重要?
薬剤やツール選びのポイントは?
設備・ツールの選び方
設備やツールは、
- 使用時に手が触れて交差汚染を受けてしまうことがない
- 常に清潔に維持できる
- 薬剤等の補充が行いやすい
といった点に配慮して選定することが望まれます。
「理想的な手洗い設備」を理由まで含めて十分に理解したうえで、自分たちの現場に落とし込み、現場の条件に応じた設備やツールを用意しましょう。既存の設備であっても、ツールの活用や工夫次第で、理想に近い手洗い環境に整えることができます。
機能性、交差汚染リスクから手洗い設備を考えると、図のような位置づけとなります。ただし、交差汚染のリスクの大小にかかわらず、設備・ツールの清掃を行って清潔に維持することが必要です。交差汚染リスクの大きい手動ポンプタイプのツールであったとしても、日々のメンテナンスを適切に行い、清潔に維持できていれば、交差汚染のリスクを減少させることが可能です。
手洗い場の蛇口カランや石けん液ポンプ部はキレイ?汚れている?
各種手洗い機器・ツールのご紹介
自動手指洗浄消毒器 WSシリーズ
センサー感知で石けん液・給水・消毒液を自動供給できるため、交差汚染のリスクが極めて低く、洗浄・消毒が可能です。狭い箇所に対応した小型のものから肘まで洗える大型のものまで、設置環境に応じた機種をご用意しています。前室(サニタリールーム)はもちろん調理場内の要所に、適した機種をお選びください。
手洗い遵守率向上! 温水手洗い設備のご提案
ノロウイルスやインフルエンザが流行する時期は、気温が下がり水も冷たく、手洗いがツラくなる時期でもあります。しかし、食品衛生の観点からは十分な手洗いを行うことが求められます。年間を通じて正しく十分な手洗いができる環境づくりとして、手洗い設備を温水仕様にすることをお勧めします。
自動手洗い器に混合水栓もしくは電気温水器などを接続することで、温水仕様の手洗い器の構築が可能になります。

東京都福祉保健局
食品衛生の窓「くらしに役立つ食品衛生情報」第3回殺菌と洗浄 特別ふろく:洗浄・殺菌に関する実験結果手洗いの実験より抜粋
手洗い遵守率向上! 自動ドア連動システムのご提案
エアシャワーの自動ドアと手洗い器や手指消毒器の連動で手指消毒完了後に自動ドアが開閉するシステム化を行うことで、徹底した衛生管理が行えます。
食品工場の前室(サニタリールーム)での手洗い徹底や、トイレからの菌・ウイルス持ち出し防止のための手洗い徹底にも役立ちます。

さまざまなカスタマイズが可能

5kg ボトル供給仕様
人数が多く、薬液の補充が頻繁な場合は5kg ボトルから直接供給が可能なモデルに変更が可能です。

カバー仕様
薬液タンク部分をカバーし、すっきりした外観にすることができます。扉はカギ付きにすることも可能です。
※カスタマイズ仕様はすべて受注生産となります。
オーダーメイド手洗いシンク
前室(サニタリールーム)など、一度に多くの人数が集中して手洗いを行う場所には、長尺手洗いシンクがお勧めです。シンクサイズ、形状をお客様の現場に合わせてカスタマイズができ、「水栓」「石けん液」「手指消毒」「乾燥」に関わる装置やツールを自由に組み合わせて構成することができます。
※組み合わせる装置やツールは、一例を掲載しています。この他にも様々な機種がございますので、 詳しくはお問い合わせください。
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1. 水栓を選ぶ
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2. 石けん液供給装置を選ぶ
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3. 消毒液供給装置を選ぶ
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4. ペーパータオルを選ぶ
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5. その他の仕様
ディスペンサー
既存の手洗い石けん液や手指消毒剤のボトルをセンサー感知で薬液吐出するディスペンサーに変更することで、交差汚染の可能性の少ない設備構築が可能になります。乾電池式で取り付け可能なものを選べば、配管等の工事不要で手軽にどこでも設置ができるため、既存の手洗い場を活用して衛生レベルを向上させる場合に適しています。
液ボトルの手押しポンプを介した交差汚染見える化(例)
手押しポンプボトルのプッシュ部分は汚染されている可能性があります。下の写真は蛍光塗料を汚れに見立てて、プッシュ部を介した手指への汚染を表現したものです。
交差汚染防止のためには、頻繁にプッシュ部分を洗浄する、またはノータッチで使用できるディスペンサーや消毒器の使用が望まれます。

より衛生的なディスポーザブルタイプ
薬液を補充して繰り返し使用する容器(いわゆるカートリッジボトル)は、経済的ではありますが、薬液詰替え時のノズル・ポンプ部(吐出口)を介した汚染リスクが懸念されます。薬液容器ごと取り替えて使用するディスポーザブルタイプのほうが、薬液の汚染リスクが低くなります。
より交差汚染リスクが少ない手洗い設備環境として、ノータッチ式のディスペンサーとディスポ―ザブルタイプの薬液の組み合わせがお勧めです。

参考)CDC(米国疾病管理予防センター)の「医療現場における手指衛生のためのガイドライン改訂版」では石けん液の継ぎ足し使用をしないことが明記されています。
ポンプ付きボトル
手軽に手洗い環境を整えられる手洗い石けん液と手指消毒剤の専用ボトルが①②(ワンツー)ボトルです。手洗いを行う場所に手洗い石けん液や手指消毒剤の準備がされていない場合、また、準備はしてあるが定位置設置ではなく、容器も中身がはっきりとはわからないような状態である場合にご活用ください。
既存シンクの縦型石けん液容器の穴を使って簡単に取り付けられる手洗いボトルセットホルダーを活用すれば、石けん液・手指消毒剤・つめブラシをセットして、ひとまとめに定位置管理できます。
石けん液・手指消毒剤の選び方
石けんの選び方
手に付着した汚れや細菌・ウイルスを効果的に除去できるものを選びます。
固形石けんは多くの人が触れるため、交差汚染が起こる可能性があり、食品衛生の現場では液体石けんが適しています。
石けんに香りがついていると手に香りが移り、それが食品などに移る場合もあるので、無香料のものが望まれます。
また、手洗いと同時に殺菌・消毒ができるタイプもあります。
なお、希釈タイプの石けん液の場合、正しく希釈できていなければ濃度が安定せず、薄い場合は十分な効果が得られないことも考えられるため、原液タイプがおススメです。
手指消毒剤の選び方
消毒剤は手指消毒用アルコール製剤が望まれます。アルコールは速乾性があり、優れた殺菌効果があります。しかし、ぬれたままの手に直接噴霧したり、使用量が少ないと、十分な効果が得られません。使用前に十分に水分を拭き取り、適量を手にとってまんべんなく擦り込みます。
食品製造現場では、食品添加物にも使用されている成分を配合した手指消毒剤を選ぶことが望まれます。また、頻繁に手指消毒を行うため、手荒れに配慮した消毒剤もおススメです。

アルペット手指消毒用α
pHを酸性にして有効成分(エタノール)の効果を高め、ノンエンベロープを含む幅広いウイルス・細菌に対応。食品添加物にも使用されている成分を配合。手荒れに配慮し、保湿剤を配合。