企業レポート

企業レポート

vol.8 船橋市立芝山中学校

安全安心な学校環境を目指して。コロナ禍における「船橋市立芝山中学校」の取り組み


御校の概要についてお聞かせください。

船橋市内の中央部に位置する本校は、昭和52年に創立し、本年度創立46年目を迎えました。開校当初に芝中精神として掲げられた「ファイト・マナー・チームワーク」は、学校経営の柱として現在まで受け継がれ、生徒達にも親しまれています。今年度の生徒数は255名、各学年3クラスの全校9学級という小規模の学校ですが、生徒たちは明朗かつ素直で、落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送っています。また、各家庭および周辺住民の方の教育に対する関心は高く、とても協力的ですので、学校と地域が連携しながら、日々の教育活動に取り組んでいます。


コロナ禍での感染対策で、特にご苦労されたことや課題となったことをお聞かせください。

流行当初、教職員をグループ分けし、施設の清掃・消毒作業を行っていたのですが、界面活性剤はウイルスに対して効果があるとは解明されていなかったため、次亜塩素酸水やアルコールといった限られた薬剤だけが頼りでした。しかし、そのアルコールやスプレーボトル、手袋も思うように手に入らず、大変苦労しました。また、消毒作業は2度拭きをしていましたので、特にアレルギー症状のある職員の手荒れがひどくなっていたことを覚えています。感染対策に費やす時間も道具も、予想以上に必要でした。現在は、船橋市教育委員会より配当された、サラヤさんのサニベストを使用して、生徒と職員が一緒に清掃作業を行っています。サニベストは2度拭きしなくてよいこと、人体にとって安全性が高いということで、安心して使用することができています。

具体的な活用方法や、使用感はいかがでしょうか?

手洗い場、トイレ、ドアノブ、階段の手すりなど、サニベストによる拭き掃除が定着しています。ピンク色なので、他の薬剤と間違えることもありません。さらに、本年度9月より、ランチルーム給食が再開されました。原則黙食ですが、対面式のテーブル中央には、パーテーションが配置されているので、机、イスとともにクラスごとに拭き掃除を行っています。給食後、昼休み中の短時間で行うため、清掃と除菌の両方を1つの薬剤で確実に行うことができるので、とても使い勝手がよいと感じています。

手洗いなど個々の感染対策を励行・習慣化するために、何か取り組みはされていますか?

コロナ禍になる前は、感染対策といえばインフルエンザがあげられ、流行する冬場に手洗い・うがいの呼びかけをしていましたが、今ほどその重要性についての意識は高くありませんでした。しかし、コロナ禍になってからは、消毒や換気、ソーシャルディスタンスなど、なかば強制的に行うようになり、手洗いへの関心も必然的に高まったように感じています。



そのような中、手洗いの習慣を定着化させるための便利なグッズがないかと検討していた時に、サラヤさんの自動式の石けんディスペンサーを知り、導入することとなりました。



今ではこまめな手洗いの習慣がすっかり定着したと思います。現在、自動式ディスペンサー・手動ポンプ式・固形と3タイプの石けんを設置していますが、先日、全校生徒を対象に「手洗い」についてのアンケートを実施したところ、およそ半数の生徒が自動式を使っている、と回答しています。「自動式は便利で使いやすい。」、「固形石けんや手動のポンプ式だと色々な人が触れているので、使うのに抵抗がある。」などの意見がありました。今後も生徒の声を聞きながら、やるべき対策が定着するよう、様々な工夫を取り入れていきたいと思います。他にも、月に1回、保健委員会の活動として、衛生検査を実施しており、爪のチェックを行っています。爪の中には雑菌などが入りこみやすいことも説明しているので、30秒手洗いを実施する生徒が増えるよう、引き続き、指導していきたいと思います。


SDGsへの取り組みについてお聞かせください。教育活動ではどのようなことをされていますか?

3年生の総合的な学習の時間に、SDGsの17項目から1つ選び、自分には何ができるかを考える学習を行いました。昨年度からは人権教育も進めているので、「10・人や国の不平等をなくそう」や「16・平和と公正をすべての人に」の項目に興味を持つ生徒が多く見られました。他にも、「3・すべての人に健康と福祉を」に関連付けて応募した、ちば県民予防財団主催の健康づくり標語では、3年生が優秀賞を受賞しました。


また、このような学習としての取り組みだけでなく、例えば先述の自動式のディスペンサーを導入したことで、ポンプ式の時に比べ、空ボトル廃棄が減り、CO2の削減にもつながっているのではないでしょうか。それは「12・つくる責任 つかう責任」や「13・気候変動に具体的な対策を」に連動していると思います。給食の残菜を減らすことも「2・飢餓をゼロに」について学ぶきっかけになります。


日常生活の中で、SDGsについて学び、目標を達成する気持ちを持てる、そんな学校を目指していきたいですね。今後は、よりサスティナブルな社会への貢献が必要不可欠になると思いますので、私たち教職員もしっかりと取り組んでいきたいと思います。



最後にメッセージをお願いします。


本校の感染対策として掲げている「手洗い、消毒、清掃の強化」において、シャボネット、ウィル・ステラ、サニベストは、安全安心な学校環境をつくるアイテムの一つになっています。未だ終息しないコロナ禍ではありますが、少しずつ流行以前の活動に戻していけるよう、「チーム学校」として生徒と職員が一丸となり、引き続き、感染拡大防止に努めていきたいと思います。



コロナ禍において大変なこともたくさんありますが、「環境は人を育てる」と言います。健康であることの大切さを感じ、自分の健康を自己管理できる生徒の育成を目指し、今後も取り組んでいきたいと思います。


インタビューご回答者


左)校長 矢島利明様
中央)養護教諭 小野庸子様
右)栄養士 住岡洋美様

学校プロフィール

船橋市立芝山中学校
設立:昭和52年
生徒数:255名(令和4年12月20日現在)
所在地:千葉県船橋市芝山1-40-11


vol.8 船橋市立芝山中学校

安全安心な学校環境を目指して。コロナ禍における「船橋立芝山中学校」の取り組み

ダウンロードページへ

ダウンロードにはプロサラヤ会員登録(無料)が必要です。

ピックアップ

Pick Up