病原体ミニ辞典

MERS(中東呼吸器症候群)

特徴

MERSコロナウイルスによって起こる感染症で、2012年9月に英国から世界保健機関(WHO)に対し、 中東地域へ渡航歴のある重症肺炎患者から新種のコロナウイルスを分離したとの報告以来、アラビア半島諸国を中心にMERS症例が継続的に報告されています。ヒトコブラクダからウイルスが検出されたため、動物由来感染症の一つであるとされていますが、MERSコロナウイルスが人にどのように感染するかは正確には分かっていません。ヒトからヒトへの感染については濃厚接触者間で感染が報告されています。現在、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。一般的にコロナウイルスは飛沫感染や接触感染で伝播しますが、エンべロープ(脂質からなる二重膜)をもつため、比較的消毒薬が効きやすく、手洗い・咳エチケットの励行が予防対策の一つといえます。

感染経路

飛沫感染、接触感染

潜伏期間

おもに2~14日程度

症状

発熱、咳、息切れなどで、感染しても症状が現れない人(不顕性感染者)もいますが、基礎疾患のある人は重症化(重症肺炎)する傾向があり、重症急性呼吸器症候群(SARS)と類似して死者も多く出ています。

対策

手洗い・咳エチケット(マスク着用など)


ピックアップ

Pick Up