病原体ミニ辞典

結核

特徴

結核は再興感染症の一つとして増加の傾向にある疾患です。咳が激しく、菌の排出量の多い患者が感染源になりますが、結核菌を吸い込んでも、鼻やのど、気管支で菌が止まれば感染しません。感染しても発病するのは、10人に1 ~2人で、感染してから発症までの期間は1年以内が約60%、2年後までが80%といわれています。治療しないでいると、肺で増殖し、ときに血流に乗って全身に広まり、様々な臓器を侵します。進行すると現在でも命にかかわる病気ですが、一度感染した人が再感染する確率は低いのが特徴です。

感染経路

空気感染、飛沫感染

潜伏期間

およそ半年~2年(小児の場合はやや早い)

症状

咳・痰・微熱などの症状が現れ、時に血痰、食欲低下、体重減少などがみられるようになります。治療せずに症状がすすむと、肺の病変が拡大して呼吸困難に陥ることがあります。また骨や腸管、腎臓など肺以外の臓器にも病巣を作ることがあります。

対策

ワクチン接種・定期検診・咳エチケット(マスク着用)など


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