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Case

鮮℃ニッポンAfter interview

コールドチェーンを通じて、産地と消費者の橋渡しを応援します。

冷凍事業を本格始動して4年、その後の事業展開など三谷社長にお話しいただきました。

株式会社

ケイポート(めぐみ水産)

伊豆の厳選した魚を伝統の手法と 新しい発想で

  • 代表取締役
    三谷 恵一 氏
 

静岡県伊東市でひものや煮魚等の高品質冷凍食品を製造する株式会社ケイポート
冷凍事業を本格始動して4年、その後の事業展開など三谷社長にお話しいただきました。

三谷社長によるインタビュー動画はこちら

2019年 ラピッドフリーザー、シュットマンを導入

高クオリティ冷凍食品の開発の背景

開発の経緯や商品導入に至った背景にについては鮮℃ニッポンvol5でご紹介しています。

シュットマンとラピッドフリーザーの実際の使用感について

「レンジで簡単焼きひもの」の開発に向けて、様々な冷凍機や包装機で試作しました。通常のホットパック機であれば、時間がかかりすぎて量産できない。しかし、ホットパック機能付きの真空包装機 シュットマンと-30℃のアルコールで急速凍結するラピッドフリーザーを使用することで衛生的で高品質な商品を効率的に製造できるようになりました。空冷式の冷凍機では風の当たる場所によって ムラが生じることがあります。液体凍結の場合、全てを包み込み均一に芯まで冷凍できるため、凍結能力が高く、凍結前に包装する必要はありますが、BtoC向けに個包装することをイメージしていたので、液体凍結でも問題がなく優位性が高いと判断しました。
シュットマンに関しても、包装後に10℃で冷蔵保管し、半年の賞味期限に達した時に食品検査に出したところ菌が増殖していなかったので、衛生面においても利点を感じています。
また、魚惣菜だけではなく、鮮魚も取り扱っているため、近海で大漁に魚が揚がった際に安価に仕入れ、ラピッドフリーザーで凍結して保管しておくことで、急な注文にも対応できたり、天候等の影響を受けず効率的な運用ができるので本当に重宝しています。

新規事業への挑戦

2023年1月東京都町田に、「炭火焼き 伊豆の干物定食・魚恵(うおけい)町田店」をオープンしました。約10年前から、自社製品を活用した飲食店展開を考えていましたが、なかなか実現には至りませんでした。煮魚などを現場で調理するにはある一定の技術が必要であり、人手不足からその点が難しい状況でした。しかし、シュットマン・ラピッドフリーザーの導入により、静岡の工場で調理を行い、冷凍した商品を運搬し、店舗で加熱してからお客様に提供する方法を採用することで飲食店のオープンを実現できました。また、百貨店で実演販売しているお弁当に関しても、現地で焼かなくても、自社工場で製造し、冷凍保存品を活用することで、お客様に出来立ての美味しい味を提供できるようになりました。飲食店はオープンしてから着実にお客様が増加し、順調に成長しています。今後このノウハウを活用して、1店舗だけではなく、複数の店舗を展開し、事業をさらに拡大していきたいと考えています。

株式会社 ケイポート

設立1987年(昭和62年)
資本金1,000万円
事業内容ひものを中心とした水産加工製造販売会社。卸業、直販店・飲食店運営
従業員数社員35名(アルバイト、パート含む)
所在地株式会社ケイポート
静岡県伊東市川奈 1366-12
めぐみ水産
静岡県伊東市湯川 4-1-22
魚恵 町田店
東京都町田市原町田4-1-8 太陽ビル No.11 1階

※2023年9月時点