全日本空輸株式会社
| 本社所在地 | 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター |
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| ホームページ | https://www.ana.co.jp/ |
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全日本空輸株式会社
CX推進部 商品企画部
シニアエキスパート
島田 敬子 氏 -
株式会社ANAケータリングサービス
料飲事業室 成田ラウンジ課
マネージャー
上野 麻衣子 氏 -
ANA成田エアポートサービス株式会社
旅客サービス部 旅客課
マネージャー
小島 綾 氏 -
ANAエアポートサービス株式会社
旅客サービス部 業務サポート課
天野 愛実 氏 -
株式会社ANAケータリングサービス
料飲事業室 料飲管理課
スーパーバイザー
久保田 海 氏
導入システム
- 課題
- ●記録作業に時間を要していた。
【年間記録作業時間】
約3,000時間(羽田空港、成田空港)/年間
1日3回15分 - ●規定温度遵守・確実な記録の管理
- ●不具合機器対応の迅速化
- 効果
- ●温度の記録作業:0時間
- ●24時間1分単位の連続したデータを自動記録
- 逸脱温度を早期に確認できアラート対応もタイムリーに実施できる
- 自動記録データの蓄積が証明になるので自信が持てる
- ●冷機器ごとの温度傾向から不具合を早期発見し修理・更新ができる
出発前のくつろぎの空間、ANAラウンジサービス
ANA様の会社概要を教えてください。
ANA(全日本空輸株式会社)は、国内外に路線を展開している日本の航空会社です。お客様に安心してご利用いただけるよう、安全運航と高品質なサービスの提供に努め、国内外の空港に自社ラウンジを設けるなど、お客様が快適にお過ごしいただける環境をご用意しております。

冷機器温度管理のデジタル化を始めたのは何故でしょうか。
ANAラウンジでは早朝から深夜までお食事をご提供しております。私達は衛生管理を徹底し、キッチン作業を効率化することで、混雑時でも清潔な環境でお客様にご満足頂けるお食事を提供し、ご質問やご要望に素早くお応えできるようお食事の補充や接客時間を増やしたいと考えていました。

サラヤさんから温度管理システム「GRASP-HACCP」の提案があり、他社からも同様のシステム提案がありました。以前、委託先企業の食品工場で冷蔵・冷凍機器の集中温度管理を見た経験から、これは業界標準になりつつあると感じていました。しかし、ラウンジへの導入が本当に効率化や省力化につながるか疑問もありました。

導入前の記録方法はどのように行っていましたか?
GRASP-HACCP導入前は、各エリアの担当者数名が1日3回、1回あたり約5分かけて手書きで温度を記録しており、規定温度から逸脱した場合は30分後に再確認する作業も発生していました。現場ヒアリングでは、記録作業自体は1日あたり15分程度で大きな負担とは感じられていなかったようですが、羽田と成田合わせて200台以上の機器が対象となるため、年間約3,000時間も費やされていたことが判明しました。スタッフの隠れた負担軽減と効率化の可能性を探るため、現場と相談の上、トライアルをさせていただくことになりました。

トライアルはいかがでしたか?
手書きでの記録作業と同様に、規定温度逸脱時の注意・危険アラート通知を受信した場合、責任者は必ず現場の冷機器を確認し、その原因を入力する運用でトライアルを実施しました。
開始当初は、アラート通知が1日に数十件も届いたため、現場からは「これでは責任者が冷蔵庫の対応に追われ、省力化どころか、かえって仕事が増えてしまう」という懸念の声が上がりました。そこで、私たちは規定温度逸脱の原因究明と改善にすぐ取り組みました。サラヤさんにもご相談しながら、温度計の設置位置の調整や食材の詰めすぎの是正などを進めた結果、アラート数を大幅に削減することができました。また、営業時間外にはショーケースなどの電源を切る場合があるため、温度計ごとに監視・アラートがない時間帯を設定できる機能が開発された事は、私たちの運用ニーズ上、大変助かりました。画面も優しい色合いで、ソート機能やグラフ表示も充実しており、状況を把握しやすく、担当者が変わっても直感的に理解できる使い勝手の良さも魅力的でした。

導入効果はいかがでしょうか?
当初の狙い通り、温度記録作業の時間を大幅に削減することに成功し、削減した時間でお客様が求めているサービスを一歩先に気付けるようになりました。手書きで記録していた時には、温度計を確認した時点の記録のみでしたが、GRASP-HACCPは1分単位の連続した記録を取得できます。データ分析することで、冷機器の故障や冷却能力の低下を事前に察知できるようになり、メンテナンスや機器の更新を迅速に行えるようになりました。さらに規定温度を逸脱した時は直ちに是正措置の対応が可能となったので、食材が常に規程以下の温度で保管されている安心感があり、業務品質、食の安全の面でも向上したと感じています。今ではその日の作業予定と冷機器のグラフを見ると、この時間ではこの作業をしているんだな、と本社や空港間接部門からでも現場の状況を確認できるようになりました。

