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鮮℃ニッポンvol.1

コールドチェーンを通じて、産地と消費者の橋渡しを応援します。

大阪市東部中央卸売市場の場内で青果物の仲卸業として「美味しい笑顔」をクリエイトするために「変化」し続ける株式会社泉州屋の現場を訪問

株式会社

泉州屋

市場と共に歩んできた仲卸業

  • 代表取締役会長
    金子 了功 氏
  • 代表取締役社長
    秋山 昇 氏
 

※2018年4月時点

大阪市東部中央卸売市場ができた昭和39年に青果物の仲卸業として創業し、市場に参入しました。創業当初から現在まで、おいしい果物や野菜の、味に徹底的にこだわって商売をされています。

業界の変化に対応するために

何故ラピッドフリーザーを導入されたのでしょうか?

私どものいる青果流通業界は今大きく変わろうとしています。これまで生産者・仲卸・スーパーは共に苦労し成長してきた信頼関係がありましたが、近年スーパーの競争激化に伴い、調達方法が変わってきている点が1つです。もう1つは市場法の改正によって先行きは読めませんが、生産者から末端に至るまでのルールが大きく変わろうとしている点です。こういった動きに対し冷凍食品へのチャレンジは、外食、中食などの新たな販路開拓にも有効であると感じています。冷凍商品の開発の為にラピッドフリーザーを導入し「泉州屋ラボ」を開設しました。

ラピッドフリーザーはどういった点が有効でしょうか?

1つ目は凍結保管です。具体的には、安い時や量がある時、また一番おいしいタイミングで凍結保管ができる点です。2つ目は泉州屋の調達力を活かせる点です。味は良くてもスーパーには卸せない、形の規格外品や完熟直前商品等、おいしく食べられるが廃棄されてしまう商品を全国から調達し加工凍結する事ができ、食品ロスの削減にも貢献できる点です。
3つ目はラピッドフリーザーを市場内に設置している点です。人も商品も市場にある当社ではテスト・凍結保管・出荷が効率良くでき、バイヤーさんや業者が来る市場ではショールームの役割も担え、この事業のチャレンジを見てもらえる点です。4つ目はサラヤさんにご協力いただける点です。冷凍解凍技術と衛生技術の両方からご支援いただける事は心強く感じています。

試してみる価値を実感

ラピッドフリーザーを選ばれた理由は?

果物は熟すほどおいしくなる物が多いのですが、その分ドリップは出やすくなります。導入までには、サラヤさんのショールームに食材を持ちこんで凍結・解凍・食味のテストをさせていただきました。食材によってドリップが出て味に変化が出てしまう物、変わらない物、おいしくなる物があり、商品開発の為に色んな食材で試してみる価値があると感じたからです。また、ラピッドフリーザーは凍結のスピードが早く、人手をかけず効率的に運用できるのもいいですね。

具体的にはどういう加工工程でしょうか?

果物は皮をむいた状態での凍結、スライスした状態で凍結、ジュースにした状態での凍結が主です。スライスした商品の工程では①殺菌、②皮むき、③スライス、④計量、⑤脱気包装、⑥凍結、⑦保管の順になります。果物だけでなく野菜の凍結も始めています。これらの衛生資材や加工機材の導入には全てサラヤさんにコーディネートいただき、衛生教育から加工指導まで実施していただきました。今こちらのラボでは商品の開発とスムージーの商品を製造しています。

長期保管のテストも実施中だとか?

付加価値が高く、凍結に向いている食材から長期保管のテストを始めています。冬に旬を迎える物を夏に流通、夏に旬を迎える物を冬に流通させるなど、様々な場面での活用を見込んでいます。実際に各金融機関様やお客様に凍結商品の開発の話をすると、お問い合わせを頂戴するようになって、ポジティブもネガティブも色んな情報が入ってきて可能性を実感しています。この記事を見られた外食・中食の方で青果物のご相談がございましたら、是非当社にお越しいただき実際にご覧いただきたいと思っています。

商品のご紹介

ラピッドフリーザーで凍結加工したスムージー用青果物

株式会社 泉州屋

設立1964年7月(昭和39年7月)
資本金3,700万円
売上高73億1百万円 (2017年3月実績)
従業員数約210名 (グループ総計、パート含む)
事業目的大阪中央卸売市場東部市場における青果仲卸業務
主要取引先東果大阪・全国各青果卸売市場・全国各青果物生産地・各青果物取扱商社
所在地大阪府大阪市東住吉区今林1-2-68
大阪市中央卸売市場東部市場内
TEL. 06-6756-1888
URL. http://www.sensyuya.co.jp/

※2018年4月時点