アルペットシリーズの選び方ガイド

アルペットシリーズは1983年に販売がはじまり、主に食品取り扱い施設等の衛生管理を目的として、多くのお客様に長年ご活用いただいています。一般的にアルコールを除菌目的で使用する場合、エタノールが汎用されています。エタノールは食品素材であり安全性が高く、これに食品添加物を加えて除菌効果を高めたのが食品添加物アルコール製剤アルペットシリーズです。

ここでは、アルペットシリーズ各製品を一覧にしてご紹介します。




アルコール製剤について

アルコール製剤は、エタノールを主成分とし、有機酸などの添加物を加えて作られた製剤です。エタノールの除菌効果がもっとも高い濃度は70w/w%程度ですが、アルコール製剤は、その他の成分を配合することにより、濃度がやや低くても同等の除菌力が得られるように工夫して製造されています。



アルコール製剤は除菌力や安全性 にすぐれているうえ、使用方法が簡単で省力化にもつながりますので、食品取り扱い施設では二次汚染防止のため調理機械器具の除菌等に広く活用されています。一方で、エタノールには引火性があることから、使用・保管時は火気に注意しなければ大きな事故につながる可能性があります。なお、エタノール濃度60w/w%を境目として、それより高濃度のアルコール製剤は消防法における危険物に該当します。
より効果的に、安全に使用するため、特徴や注意点をご確認ください。

アルコール製剤の特徴や利点、注意することについてはこちら




食品添加物アルコール製剤 アルペットシリーズ紹介

食品添加物アルコール製剤 アルペットシリーズには、中性タイプで安心してお使いいただけるアルペットHN・LNと、pHを弱酸性に調整することでノンエンベロープウイルスを含む幅広い細菌やウイルスに効果を発揮するアルペットNV-H・NVがあります。エタノール濃度により、消防法における危険物に該当するかどうかの違いもありますので、製品選びの参考にしてください。

手指消毒には、医薬品又は医薬部外品のアルコール手指消毒剤を使用してください。


アルペットシリーズ一覧



製品名 アルペットHN アルペットLN アルペットNV-H アルペットNV
液性(pH) 中性 中性 弱酸性 弱酸性
ノンエンベロープ
ウイルスへの効果
効果を発揮
ノンエンベロープウイルス
効果を発揮
ノンエンベロープウイルス
エタノール濃度
67.1w/w%(約74vol%)
58.8w/w%(約67vol%)
67.1w/w%(約74vol%)
50.0w/w%(約58vol%)
消防法における
危険物
該当
火気厳禁
非該当
火気注意
該当
火気厳禁
非該当
火気注意
規格 17L
5L
1Lスプレー付
1Lカセット
500mLスプレー付
500mLカセット
10L B.I.B.
5L
1Lスプレー付
1Lカセット
5L 20L B.I.B.
10L B.I.B.
5L
500mLスプレー付
500mLカセット
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アルコール製剤と消防法


エタノールには引火性があるため、使用時に注意が必要であるだけでなく、保管や流通において規制がかかる場合があります。

アルコール製剤のうち、主成分であるエタノール濃度が60w/w%以上のものは消防法における危険物第4類アルコール類に該当し、400L 以上の取り扱いおよび貯蔵運搬等については「危険物の規制に関する政令」および「規則」の適用を受けます。80L以上400L未満の場合は、少量危険物として各市町村条例の規制を受け、消防署への届出等が必要になります。
※実際の内容は各市町村ごとに異なる場合がありますので、最寄りの消防署へ相談ください。

エタノール濃度60w/w%未満は適用を受けません(危険物非該当であっても、引火性や揮発性があることを踏まえ、火気等には十分に注意して取り扱ってください。)

エタノール濃度と消防法における危険物



60w/w%以上(約67vol%以上) 危険物該当
火気厳禁
規制適用
60w/w%未満(約67vol%未満) 危険物非該当
火気注意
規制適用外

「指定数量以上の危険物は、貯蔵所以外の場所でこれを貯蔵し、又は製造所、貯蔵所及び取扱所以外の場所でこれを取り扱ってはならない。ただし、所轄消防長又は消防署長の承認を受けて、十日以内の期間、仮に貯蔵又は取り扱う場合は、この限りでない。」(消防法 第三章 第十条)と規定されています。
製造所・貯蔵所・取扱所(危険物施設)については

設置・変更の許可等
位置・構造・設備の技術上の基準等
貯蔵・取扱いの技術上の基準等
保安監督者の選任等
予防規定の認可等 が、定められています。