労働環境での注意点

職場における熱中症の特徴

炉や加熱された製品があり高温多湿の場所では汗が蒸発しにくくなり、脱水状態に陥りやすくなります。また休憩がとりにくかったり活動時間が長くなると身体への負担が大きくなります。加えて、作業着が通気性・透湿性の悪い衣服だと、汗をかいても体温が下がりにくくなります。

職場における熱中症の特徴

労働環境で注意すること

  • 熱中症を生じやすい健康状態

    熱中症を生じやすい健康状態

    風邪などで体調不良の時は要注意。下痢等で脱水状態の時は特に危険です。また皮下脂肪の厚い人はリスクが高まります。特定の疾患で、内服薬によっては発汗、体温調整が阻害されやすくなったり、糖尿病は血糖値が高い場合に尿に糖が漏れ、尿で失う水分が増加し脱水状態を生じやすくなります。また腎不全は塩分摂取を制限される場合、塩分不足になり注意が必要です。

  • WBGT値の低減で予防

    WBGT値の低減で予防

    WBGT値が基準値を超えるおそれのある作業場所については、熱を遮る遮へい物を置く、直射日光を遮る、通風・冷房の設備の設置をするなどで低減してください。

  • 休憩場所の整備をしましょう

    休憩場所の整備をしましょう

    冷房を備えた休憩場所や日陰などの涼しい場所に休憩場所を設けてください。また休憩場所には冷たいおしぼりやシャワーなど、身体を適度に冷やすことのできる設備を設置し、水分・塩分の補給ができるようにしてください。

  • 作業時間の短縮をしましょう

    作業時間の短縮をしましょう

    作業の状況に応じ、作業の休止時間・休憩時間の確保、身体作業強度が高い作業を避ける、作業場所の変更を考慮してください。

  • 水分・塩分の摂取

    水分・塩分の摂取

    のどが乾いていなくても、作業の前後、作業中に水分・塩分の補給をしてください。作業場所のWBGT値が基準値を超える場合は、少なくとも、0.1~0.2%の食塩水、または、ナトリウム40~80mg/100mLのスポーツドリンク・経口補水液などを、20~30分ごとに、カップ1~2杯程度摂取することが望ましいところです。(ただし身体作業強度による)

  • 服装

    服装

    透湿性・通気性の良い服装を着用してください。直射日光下では、通気性の良い帽子などを着用してください。

  • 作業中の巡視

    作業中の巡視

    高温多湿場所での作業中は、作業者が定期的な水分・塩分を摂取しているかどうか、作業者の健康に異常はないか等を確認してください。

  • 日常の健康管理

    日常の健康管理

    睡眠不足、体調不良、前日の飲酒、朝食を抜いていないか、下痢などによる脱水などは、熱中症の発症に影響を与えるおそれがあります。

  • 健康状態の確認

    健康状態の確認

    健康診断結果に基づき、作業時間の短縮・軽減等、就業上の措置を徹底しましょう。熱中症の発症に影響を与えるおそれのある疾患には、糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全、精神・神経関係の疾患、広範囲の皮膚疾患などがあります。また、休憩所などに体温計や体重計を備え、身体の状態を確認できるようにすると安心です。

    以下の場合は熱へのばく露を止める必要があります。

    • 1分間の心拍数が、数分継続して180から年齢を引いた値を超える場合
    • 作業強度のピークの1分後の心拍数が120を超える場合
    • 休憩中などの体温が、作業開始前の体温に戻らない場合
    • 作業開始前より1.5%を超えて体重が減少している場合
    • 急激で激しい疲労感、めまい、意識喪失などの症状が出た場合
  • 緊急連絡網の作成・周知

    緊急連絡網の作成・周知

    病院、診療所などの連絡先、所在地を把握し、緊急連絡網を作業者に周知させてください。