熱中症は企業にとって非常に身近なリスク⁉

 企業のリスクの1つとして定着した「熱中症」ですが、2019年5月~9月の全国における熱中症による救急搬送人員数の累計は、71,317人でした。

2018年における職場での熱中症による死亡者数は28人と、2017年と比べて2倍となりました。

死傷者数(死亡者数と休業4日以上の業務上疾病者数を加えた数)は、1,178人と前年の2倍を超えました。熱中症による年間の死傷者数は、近年400~500人台でしたが、1,000人を超えたのは、過去10年間で最多となっています。

ますます深刻化する熱中症被害の拡大を抑えるため、厚生労働省では、労働災害防止団体と連携して2017年から開始した「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」の継続や、2018年4月から実施された"労働災害を減少させるために国が重点的に取り組む事項を定めた中期計画"である「第13次労働災害防止計画」の中で、2022年までの5年間でそれまでの5年間と比較して、職場での熱中症による死亡者数(各期間中(5年間)の合計値)を5%以上減少させるとの目標が設定されています。

熱中症は死に至る場合もありますが、適切な予防法で防ぐことが可能であり、発症した際も適切な処置をすることで軽症に抑えることができるということをしっかりと認識して、企業として熱中症対策や労働環境改善に努めましょう。

2018年の熱中症による年間の死傷者数は、2倍以上に増加

参考:
●総務省 消防庁「2019年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」
●厚生労働省「平成30年職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」

熱中症における危険信号

熱中症の危険信号は、めまい吐き気、乾いた皮膚、意識の障害、高い体温、ズキンズキンとする頭痛

熱中症が疑われるときの対応

  1. 1

    涼しい環境への避難

    風通しのよい日陰や室内などに避難させましょう。

  2. 2

    脱衣と冷却

    露出させた皮膚に水をかけて、うちわや扇風機などで体を冷やしましょう。

  3. 3

    水分・塩分の補給

    汗で失われた塩分も適切に補える経口補水液やスポーツドリンクなどが最適です。食塩水(1ℓに1~2gの食塩)も有効です。

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    医療機関へ運ぶ

    自分で水分の摂取ができないときは、緊急で医療機関に搬送することが最優先の対処方法です。