もしも感染者が出たら・・・
適切な消毒を行い「感染拡大を最小限に」抑えましょう!
感染者が出た場合は、感染を広げないためにもできるだけ早く適切な消毒作業を行いましょう。感染者の嘔吐物やふん便の処理は、二次的な感染を防ぐためにも極めて重要です。また、処理を行う人が感染しないように、十分な換気と正しい防護服・防護具の着脱、適切な除菌・消毒剤の使用を徹底してください。
初期化清掃 感染者が出た場所の消毒作業(感染が疑われる人を含む)
防護服・防護具を着用する
汚染度に応じた防護服・防護具の着用が重要です。また、防護服の着脱は自分が感染しないよう気をつけて行いましょう。
※詳しくは「個人防護服の目安」を参照してください
※防護アイテムはすべて使い捨てのものが理想的です
十分な換気
消毒作業中は必ず換気を行い、室内のウイルス量を減らすことで感染リスクを抑えます。自然換気が望ましいですが、窓のない空間では換気機器などを使って室内の空気を入れ替えるようにしましょう。
消毒作業を行う
消毒作業には、用途に応じた希釈倍率の次亜塩素酸ナトリウムを使用します。作り置きは効果が薄れる可能性があるので避けてください。消毒前に汚れ・水分を除去してから、十分に消毒液を含ませて絞ったペーパータオル等でふき取ります。その際、必ず一方向に拭きましょう。特に金属部分は、腐食の可能性もあるため、ふき取り後はから拭きをします。
用途 | 濃度 |
---|---|
ドアノブ・手摺り等 | 0.05%(500ppm) |
嘔吐物等が付着した床等 | 0.1%(1000ppm) |
※消毒剤の濃度等はノロウイルス対策を想定しています。作業の詳細は、その都度、保健所の指示に従ってください。
ノロウイルスはアルコール消毒剤が効きにくい?
ウイルスには「エンベロープ」という脂質の膜があるものとないものがあり、膜があるものは膜脂質を溶解するアルコールなどの消毒剤によって失活します。一方で、ノロウイルスなど膜がないものはダメージを受けにくく、アルコール消毒が一般的に効きにくい傾向にあります。手を介して口から侵入し、腸管に感染するウイルスは一般的に、胃酸や腸管の胆汁酸に抵抗できるエンベロープのないウイルスです。
防護服・防護具などを破棄する
殺菌作業に使用したペーパータオルや防護服は全て、消毒後に廃棄しましょう。廃棄の際は、廃棄物専用のビニール袋に入れた後、次亜塩素酸ナトリウム溶液をかけて中身が漏れないようにします。
手洗いとうがいをする
作業後は必ず、念入りに手洗い(30秒以上)及び手指消毒を行い、その後しっかりうがいをしましょう。
※作業時間が長い場合は作業中でも適宜、手洗い及び手指消毒を行いましょう。