サラヤ 福祉ナビ

福祉介護現場で知りたい!
感染対策・栄養改善・口腔ケアのサポート情報

感染症の基礎知識

感染症の種類と特徴

ノロウイルス 感染対策

高齢者介護施設等では、施設の特殊性により、ノロウイルスが発生、重症化しやすい特徴があります。

  • 抵抗力の弱い人が多い(年齢、障害、慢性疾患等)
  • 1人の職員が複数の利用者をケアする
  • 集団生活の場であるため、共同で使用する場所が多い(食堂、トイレ、浴槽等)

そのため、施設等での集団発生を防ぐためには、以下のような対策が必要です。

手洗いの徹底

まずはしっかりとした手洗いが必要となります。

手指衛生の徹底

ポイント!! 用便後や嘔吐物の処理後は、特に注意

ノロウイルスの大きさは細菌に比べ、1/30~1/100であり、手のしわにより深く入り込みます。ウイルスを手指から完全に除去することが困難だからこそ、常に手指衛生を意識することが大切です。

環境の清掃

多くの人が触れる箇所には、ウイルスが付着している可能性が高く、そのような場所をこまめに清掃することが感染拡大を防ぐポイントです

ノロウイルス対策として清浄すべき箇所

パブリックスペースは、便座・フタ、トイレの水栓レバー、ドアノブ、テーブル・イス、手洗い場の蛇口とシンク、エスカレーター(手すり)、エレベーターのボタン、汚物処理室、車いすの押し手、浴室など

調理場は、冷蔵庫・冷凍庫の取っ手、機器類のスイッチ、水道の蛇口とシンク、盛り付け台

汚物の処理

嘔吐物や排泄物中には、ノロウイルスが大量に存在している可能性があります。
感染拡大を防止するために「すばやく」「適切に」処理してください。

汚物処理時のポイント

感染防止品の着用、立ち入りの制限、十分な換気、効果的な殺菌剤の使用、広範囲の清浄化、処理後の手洗いとうがい

適切な汚物処理方法

次亜塩素酸ナトリウムを1000ppm以上に調製します。また汚物処理時、自ら感染防止に努め、感染を拡大させないよう下記のものを着用して処理します。

  • 手袋 ※手袋は2枚重ねでの着用がポイントです。
  • ガウン/エプロン
  • マスク
  • シューズカバー

嘔吐物、排泄物の処理

汚物の量と同量の次亜塩素酸ナトリウム(以下「調整液」とする)を汚物が飛び散らないように静かに注ぐ。

※汚物が広がらないように吸水性のあるペーパーでおおうと効果的。

※嘔吐物凝固剤がある場合はふりかけて凝固させる。

↓

嘔吐物、排泄物の回収

汚物中のウイルスが飛び散らないように、汚物を使い捨ての ペーパータオル等で外側から内側に向けて静かに取り除く。

※同一面でこすると、汚染が広がるので注意する。 

↓

床の清浄化

汚物を取り除いた床をペーパータオルなどでおおい、ペーパータオルが十分濡れるように調製液を注ぐ。10分間程度おいた後、ふき取り、さらに調製液に浸したペーパータオル等でふく。
その後、水ふきをする。

10分程度 浸す→汚物を取り除く→浸してふく→水ふきする

※カーペット、壁紙などは脱色するおそれがあるので注意する。

健康管理

汚染を広げないように個人の健康管理が大切です。
感染していても症状がでない人もいます!!

ノロウイルスと思われる症状(下痢・嘔吐・発熱など)が発生した場合

スタッフやその家族などにノロウイルスが疑われる症状(下痢・発熱・嘔吐など)が発生した場合は、各自、速やかに会社に報告し、上司の指示に従いましょう。下痢などがおさまってもまだ、通常では1週間程度、長いときには1ヶ月程度はウイルスの排出が続く場合があります。

ノロウイルスの可能性を感じたら→上司へ報告→自宅療養など

トイレの使用時には

多くの人が使用するトイレには、ノロウイルスが存在している可能性があります。衛生的にトイレを使用し、感染拡大を防ぎましょう。

実際に便座にはノロウイルスがいる?

ノロウイルスの集団発生直後に施設内のふき取り検査を実施。トイレの便座、手すり、ドアノブのうち、もっとも多く検出されたのは便座でした。

日頃から便座除菌の週間を!

施設のふき取り検査結果

場 所 ウイルス数/cm2
トイレの便座 520~15,000
手すり 110~5,900
ドアノブ 120~270

参考:幸書房「改訂ノロウイルス現場対策」

洗浄後に除菌

使用後には手洗いを!!
  • 1度ふき取ったペーパータオルで別の部分は絶対にふかないこと。
  • 飛び散り、二次汚染を招く場合があるので、嘔吐物や排泄物などの汚物に直接かけないこと。

食品の加熱処理

ノロウイルスによる食中毒を防ぐためには、食品取扱者や調理器具からの二次汚染を防ぐことに加え、食品を中心部までしっかり加熱することが大切です。
生食はできる限り避け(二枚貝は特に)、中心部まで十分加熱処理したものを提供しましょう。ノロウイルス汚染の恐れのある食品の場合は85℃?90℃で90秒間以上の加熱が必要です。

加熱調理食品は、中心温度75℃で1分間以上! 二枚貝等ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は、85?90℃で90秒間以上!

おすすめツール

  • 速乾性手指消毒剤

    ウィル・ステラVH

    各種ウイルス・細菌に対する効果的な速乾性アルコール。

  • 手指消毒用速乾性アルコールジェル

    ウィル・ステラVHジェル

    ノンエンベロープウィルスを含む、各種ウイルス・細菌に効果的なジェルタイプの消毒剤。

  • 除菌クロス

    サラサイド除菌クロス

    細菌・ウイルスを強力に除去。タンパク汚れ、油脂汚れにも効果を発揮。