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感染症の基礎知識

感染症の種類と特徴

レジオネラ 感染対策

感染対策

連日使用型循環浴槽

浴槽水を24時間以上完全換水しない で循環ろ過する浴槽で集毛器(ヘアーキャッチャー)、循環ポンプ、消毒装置、ろ過器、加熱器(熱交換器)、循環配管によって構成され、浴槽内の湯を浄化し、適温に保ちます。

毎日完全換水型循環浴槽

循環ポンプとろ過器で構成され、浴槽水は毎日完全換水を行います。

管理のポイント

循環湯の吐出口は浴槽の水面下に設ける。
循環湯の吐出口の位置は、必ず浴槽の水面より下に設け、浴槽内の湯が部分的に滞留しないように配置しなければなりません。循環湯の一部を、浴槽水面より上部に設けた湯口から浴槽内に落とし込む構造のようなものは、入浴者が新しい湯と誤解して飲んだり、レジオネラ症感染の原因であるエアロゾルが発生するなど衛生的に危険なものです。
浴槽循環湯を打たせ湯に使用しない。
打たせ湯は口や目に入り込むこともあるため、循環浴槽水やオーバーフロー水等を再利用した水を使用することは衛生的に問題があり、またエアロゾルが発生するのでレジオネラ感染の危険もあるため好ましくありません。
気泡発生装置の使用は、更に管理面を強化する必要がある。
気泡風呂、超音波、あるいはジェット風呂など気泡を発生させる浴槽は、水面上で気泡がやぶれてエアロゾルが発生するため、レジオネラ属菌が飛散する恐れがあります。浴槽の水質管理を厳守するとともに、気泡発生装置の責任者を定めて、責任の所在を明確にしておくなど、管理面の強化が必要です。
浴槽への補給水や補給湯の配管を浴槽循環配管に直接接続しない。
浴槽に補給する湯や水は、必ず浴槽水面上部から浴槽に落とし込む方法を取り、浴槽の湯が給湯・給水配管に逆流しないようにしなければなりません。逆止弁を付けても、細菌などの汚濁物質を防ぐことは出来ません。
浴場排水熱回収用温水器(熱交換器)の配水管にピンホールがないことを確認する。
腐食などで管にピンホールができた場合には、給水を汚染する恐れがあります。浴場排水は非常に汚れており、給水系統が汚染された場合の被害は甚大です。給水管は常に正圧(排水管より圧力が高い状態)にするとともに、ピンホールができていないか定期的に検査を行ないます。
浴槽オーバーフロー回収槽は定期的に清掃を行なう。
循環湯の吐出口の位置は、必ず浴槽の水面より下に設け、浴槽内の湯が部分的に滞留しないように配置しなければなりません。循環湯の一部を、浴槽水面より上部に設けた湯口から浴槽内に落とし込む構造のようなものは、入浴者が新しい湯と誤解して飲んだり、レジオネラ症感染の原因であるエアロゾルが発生するなど衛生的に危険なものです。
調節箱は定期的に清掃を行なう。
公衆浴場では、洗い場の湯栓(カラン)やシャワーへ送る湯の温度を調節するために「調節箱」を設置している場合があります。この調節箱内部の湯温は、レジオネラ属菌の繁殖に適した温度となるため、定期的に清掃を行ない、常に清浄な状態を保つことが大切です。
温泉水の貯湯タンクの維持管理を適切に行なう。
温泉等で貯湯タンクを設けている場合には、レジオネラ属菌の繁殖あるいは混入を防ぐために、湯温は60℃以上に設定し、タンクが外気と遮断されているか、破損箇所はないかを定期的に調べます。また、貯湯タンクなどは定期的に清掃を行ない、常に清浄な状態を保つことが大切です。

浴槽の水質管理【公衆浴場における水質基準等に関する指針】

1.水質基準

濁度 5度以下
過マンガン酸カリウム消費量 25mg/L以下
大腸菌群 1個/ml以下
レジオネラ属菌 10CFU/100ml未満
アンモニア性窒素 1mg/L以下

2.検査頻度

毎日完全換水型 1年に1回以上
連日使用型 1年に2回以上
(浴槽水の消毒が塩素消毒でない場合、1年に4回以上)

3.消毒方法

  1. 1. 浴槽水の消毒に用いる塩素系薬剤の注入(投入口)は、浴槽水が循環ろ過装置内に入る直前に設置することが望ましいこと。
  2. 2. 浴槽水の消毒に用いる塩素系薬剤は、浴槽水中の遊離残留塩素濃度を1日2時間以上0.2~0.4mg/Lに保つことが望ましいこと。
  3. 3. 浴槽水の遊離残留塩素濃度を適宜測定し、その記録を3年以上保存すること。
  4. 4. 温泉の泉質等のため塩素消毒ができない場合は、オゾン殺菌または紫外線殺菌等により消毒を行なうこと。この場合、温泉の良質などに影響を与えない範囲で、塩素消毒を併用することが望ましいこと。

?塩素系薬剤投入方法?

自動注入方式
塩素系薬剤をタイマーで制御し間欠的に注入するものと循環水量に比例して連続的に注入するものがあります。自動注入方式は、薬液タンクと薬液注入ポンプから構成されています。
投げ込み方式
塩素系薬剤を管理者が浴槽などに直接注入する方法です。いずれの方法においても、浴槽水の遊離残留塩素濃度を測定し、薬剤濃度が高くならないよう(1.0mg/L程度までが望ましい)注意する必要があります。