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感染症の基礎知識

感染症の種類と特徴

結核 結核とは

結核とは、結核菌という細菌が直接の原因となっておこる感染症です。一般には肺結核をいいますが、どの臓器にも起こりえる感染症であり、肺以外には、腎臓、腸、骨、リンパ節などによく見られます。結核に感染しても、普通は免疫の働きで発病を防ぎ、感染した人で一生のうちに発症するのは10人に1?2人程度といわれています。

主な症状

最初のうちは風邪と同じような症状ですが、2週間以上も微熱や咳、痰が止まらない時は危険信号です。症状が進むと、全身に倦怠感(だるさ)などが出てきます。症状が全然出ないこともあるため、症状だけでは診断がつけにくく、ツベルクリン反応、レントゲン写真、痰の検査などから確定診断をつけていきます。

感染経路

空気感染

結核は、はげしいせきや痰といっしょに結核菌を排出している結核患者が感染源になります。その排出された結核菌を周りの人が直接吸い込むことによってうつります。

免疫のしくみ

ある細菌に対して特別に守る力を免疫と呼んでいます。 人にはさまざまな生体防御がそなわっており、肺まで届いた細菌などは、そこで肺胞マクロファージという食細胞に食菌され、殺菌されてしまいます。ところが、結核菌は、食べられても殺菌されないで、その中で増殖します。しかし、普通は細胞免疫が働いてマクロファージがパワーアップされ、この増殖を抑えこんでしまい、免疫ができます(感染免疫:ただし菌は生きつづけています)。大量の菌で感染を受けたり、細胞免疫が十分働かないと、さらに増殖を続け、病巣を広げ、肺結核症になります。
結核は、細胞性免疫が働く典型的な病気です。結核菌に一度感染した人(既感染者)やBCG接種を受けた人は免疫がついているので、菌を吸いこんでもめったに結核を発病しません。

結核の再燃

感染免疫ができたあとも細々と生きつづけている結核菌が、しばらくしてから感染している人の免疫の低下によって、再び増殖し発症するのが内因性の再燃です。
再燃のきっかけとしては、過労や低栄養、高齢や免疫抑制剤の投与などがあげられます。施設などでは入所時に排菌などの症状がなかった方でも、長い間の入所生活中に再燃することもあるので、定期検診は欠かせません。

ツベルクリン反応検査

ツベルクリン反応検査は、結核菌から体を守る免疫の仕組みを利用して、結核に感染したかどうかを見分けることができます。感染者、特に排菌している患者が発生したときの対応を明確にするため、職員の方などは前もってツベルクリン反応検査をしておくことがすすめられます。