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感染症の基礎知識

過去の常識=現在の非常識!?

ローテーション消毒は意味がない!?

微生物の耐性化を心配し、床などの環境をローテーション消毒していませんか?
実用濃度の消毒薬であれば、長期間同じものを使用しても耐性菌は出現しないため、ローテーション消毒は不要です!!
※ローテーション消毒とは、耐性菌出現を不安視し、異なる消毒薬を交互に(ローテーションで)使用することです。

消毒薬と抗菌薬の違い

感染症を治療する抗菌薬は、同じものを長期間使用し続けると耐性菌が出現することがあるため、ローテーションで使用する方法があります。これと同じ発想で、ローテーション消毒が行われていたことがありました。しかしながら、抗菌薬が単一のメカニズムを持つのに対し、消毒薬は複数のメカニズムで微生物を殺滅し、また、抗菌薬と比較して毒性も強いことから、実用濃度であれば、耐性菌出現の心配はありません。したがって、わざわざローテーション消毒する必要もありません。

  消毒薬 抗菌薬
使用目的 予防(感染経路の遮断等) 治療
対象 ヒト(手指、皮ふ、粘膜)、環境、医療器具 ヒト体内および皮ふ
選択毒性 なし あり
作用メカニズム 複数 単一
表1 消毒薬と抗菌薬の比較

消毒薬の正しい使い方・選び方

実用濃度の消毒薬を長期間使用し続けても、耐性菌が出現することはありません。床などの環境整備に使用する除菌洗浄剤も同様です。ただし、実用濃度よりはるかに低濃度の消毒薬の場合、長期使用により耐性菌が出現する可能性があります。そのため、原液で使用すべき消毒薬は原液使用、希釈する消毒薬は希釈濃度を守って使用してください。
また、クロストリディオイデス・ディフィシルやノロウイルスのように、もともと消毒薬が効きにくい微生物も存在します。消毒する際は、対象微生物に効果のある消毒薬を、適切な濃度で使用することが重要です。

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