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福祉ナビ-栄養と食事

病態別食事のポイント

脂質異常症

脂質異常症ってどんな病気?

血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪などの脂質が過剰もしくは不足している状態を脂質異常症と言います。生活習慣病の1つで、心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性疾患を引き起こします。診断名にはこれまで使われてきた「高脂血症」の名称も使われます。

脂質異常症の原因は?

先天的な異常や他の病気、薬によって発症する人もいますが、多くの場合、脂質異常症になりやすい体質を背景に食生活の乱れや運動不足、喫煙など生活習慣の乱れが加わって起こります。

脂質異常症の診断基準

脂質異常症と診断されるのは、

  1. 1.悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が多すぎる場合
  2. 2.善玉コレステロール(HDLコレステロール)が少なすぎる場合
  3. 3.中性脂肪(トリグリセライド)が多すぎる場合

の3つです。

? 脂質異常症の診断基準(空腹時採血) ?

高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール(LDL-C) ≧140mg/dL
低HDLコレステロール血症 HDLコレステロール(HDL-C) <40mg/dL
高トリグリセライド血症 トリグリセライド(TG) ≧150mg/dL

(動脈硬化性疾患予防ガイドライン,2007)

脂質異常症の治療

治療の目的は、脂質異常症によって進行する動脈硬化やそれによる様々な病気を予防することにあり、日常的な生活習慣の改善が非常に重要です。食事療法を中心に、段階的に運動療法や薬物療法によって治療します。

食事療法のポイント

1.偏らず「栄養バランスのよい食事」を

2.適正体重を維持するエネルギー摂取を

肥満がある場合はまず、適正体重に戻しましょう。摂取エネルギーは体の状態や運動量などにより個別に決められます。医師や管理栄養士に指示された量を必ず守りましょう。

BMIで肥満度を測ってみましょう

BMI(body mass index)は肥満の判定指標の一つで、日本人ではBMIが22の体重が一番病気にかかる率が低いので「標準体重」を22とし、25以上を肥満としています。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

BMI値 20未満 20以上24未満 24以上25未満 25以上
判定 やせぎみ 正常 肥満気味 肥満

3.脂肪・コレステロールの摂りすぎに注意

  • 揚げ物などの油料理を控える
  • 肉より魚中心の食事を
  • コレステロールの多い食品に注意

4.食物繊維をたっぷり摂りましょう

食物繊維はコレステロールを下げる働きがあるので、積極的に摂りましょう。

5.ビタミンE、ビタミンC、カロテンで動脈硬化防止

ビタミンE、ビタミンC、カロテンはコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化になりにくくします。ビタミンが不足しないように、野菜(特に緑黄色野菜)やいも類を十分に摂りましょう。