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福祉ナビ-栄養と食事

病態別食事のポイント

腎臓病

腎臓の働き

一般的に腎臓は尿を作り出すことで知られています。血液をろ過し、不要なものは尿の中に捨て、必要な分は再吸収する浄化装置の役割を果たしています。体内の水分量やいろいろな成分のバランスは腎臓の働きによって調節されています。

腎臓病ってどんな病気?

腎臓の機能が弱まると、体に老廃物がたまったり必要な成分が出てしまったり、体内環境のバランスが崩れてしまいます。自覚症状が出にくく、気づいたときには腎機能が健康時の30%以下になってしまう「腎不全」になっていることも少なくありません。

腎不全を起こす原因は?

糖尿病性腎症
糖尿病で血糖のコントロールが悪いと糸球体が障害を受ける。進行は比較的早い。
慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)
糸球体に慢性的な炎症がおきてろ過の働きが落ちる。いろいろなタイプがあり、進行の早さも違う。
腎硬化症
腎臓の血管の動脈硬化。高齢者や高血圧症の方におこりやすく、進行は遅い。

糖尿病や高血圧など生活習慣病が原因の腎不全が急増しています。
生活習慣病予防が、腎臓病になる可能性を減少させる近道といえます。

基本は食事療法

腎臓病の治療は食事療法が基本です。腎臓病は原因も症状もさまざまなため、状態によって食事療法は多少異なりますが、基本は必要な栄養をとり、老廃物の出る食事をさけることです。

食事の種類を選び、量を調節して、腎臓の負担を軽くすれば、残された腎機能を保持することができます。医師や管理栄養士のアドバイスを受けながら、体の状態にあった食事療法を十分に理解し、根気よく続けましょう。

食事療法のポイント

1.たんぱく質を制限する

たんぱく質を摂りすぎると血液中の老廃物の量が増え、腎臓に負担がかかります。たんぱく質は、少なすぎても体に障害がでてきますので、医師に指示された必要量を守りましょう。

2.エネルギーはしっかり確保する

エネルギー不足になると、体のたんぱくが壊され、老廃物が増えてしまいます。医師に指示されたエネルギー量はしっかりと摂りましょう。主食は低タンパクに調整された食品を使い、その分、肉や魚を摂ったり、油を使った料理を献立に加えるなど工夫しましょう。少ないたんぱく質のおかずでも盛り付け方を工夫し、ボリューム感をだすと満足度があがります。

3.塩分は控えめに

塩分の摂りすぎは、腎臓にかかる負担が多くなり、むくみや高血圧の原因にもなります。減塩の程度は様々です。医師に指示された量を守りましょう。

4.カリウムの摂りすぎに注意

カリウム値の高い方はカリウムの制限をする必要があります。
カリウムは野菜や果物に多く含まれるので、摂りすぎないように注意しましょう。

5.水分制限と脱水症状

腎臓病では、水分を制限される場合がありますが、高齢者の場合、水分不足による脱水症状にも注意する必要があります。