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感染症に関するQ&A
怪我の処置で広まりつつある閉鎖療法ですが、傷口に砂などが残っていると逆効果になってしまいます。家庭や学校で処置する際に取り入れても良いものなのでしょうか?

傷を少しでも早くキレイに、しかも痛みを伴うことなしに治すことができれば、それは素晴らしいことです。実際、怪我の処置などで広まりつつある閉鎖療法については、その効果に関する数々の良好な成績が報告されています。閉鎖療法(湿潤療法)の手順は、下記の通りです。

  1. 出血に対しては、傷口の直接圧迫止血を行う。
  2. 傷周囲の汚れ、例えば泥や砂は、水道水で直接あるいは湿らせたガーゼで拭いて落とす。消毒は行わない。
  3. 傷口に泥や砂が入っていたら、しっかりと洗って落とす。
  4. 家庭でも使っている食品包装用ラップを傷の面積より大きめに切り、ワセリンを塗って傷に当てる。
  5. ラップ周囲を絆創膏で固定する。
  6. 傷の状態や滲出液の量に応じて、必要ならラップの上からガーゼを当てる場合もあるが、傷を治癒させる体液を吸い取り乾燥させることは、原則的には好ましくない。
  7. 暑い時期は1日2回以上、寒い時期は1回程度、傷周囲の皮膚を十分に洗って垢や汗を落とし、ワセリン塗布したラップを取り替える。

閉鎖療法は身体の治癒力に期待した自然治療法であり、かつての消毒→乾燥という画一的な考え方に一石を投じたと言う意味では、大変注目に値します。
ただし、傷口に泥や砂など異物が残っていると逆効果だったり、感染の合併など不都合なことが起こる可能性もあります。怪我をした場合、まずは洗浄や異物除去が処置の基本であることについては、昔も今も変わりはありません。適切な閉鎖療法を家庭や学校で取り入れることにもちろん異論はありませんが、外傷処置の基本知識と技術はしっかりと心得た上で行うことが大切です。