■水虫という病気
水虫は、白癬菌という真菌(カビ)が原因で起こり、"白癬症"と呼ばれています。白癬菌は、皮膚の外側にある『角質層』に住みつきます。皮膚の角質の成分であるケラチンが大好物で、ケラチナーゼという酵素でケラチンを溶かし、栄養源にし増殖しています。特に爪や毛はケラチンを豊富に含んでいるため、白癬菌が寄生しやすい部分になります。

また、白癬菌は温かく湿った環境を好み、特に温度26℃前後、湿度70%以上の時に最も活発になると言われています。そのため、春から夏にかけて症状が悪化し、冬になるとおさまるという周期を繰り返すのが一般的でしたが、近年は暖房設備の充実化からも季節を問わずに発症しています。また、靴や靴下を長時間履き続けたりすると汗で蒸れた状態となり、発症しやすい環境になるとも言えます。そのような時、皮膚の表面に付着した後、12時間前後くらいから徐々に侵入しはじめるとの報告もあります。水虫は男性のもの、と考えられがちですが、実は女性でも感染している人が多くなっていると言われています。
白癬菌の感染力は、それほど強力ではありません。直接感染や空気感染による感染はほとんどないとも考えられています。しかし、水虫患者が落とした皮膚の垢などが別の人の皮膚に付着して感染するので、浴室のバスマットやスリッパなど湿った温かい場所での注意は必要です。