■肝臓の役割
肝臓は、身体にとって重要な多くの役割をもっており、約1,200グラム(体重の約1/50)という大きさからもわかるように身体の中で一番大きい臓器です。
肝臓の再生能力は高く、7割近くが切り取られたとしても通常の役割を果たす事ができます。
多くの役割を果たすためには、多くの酸素が必要であり、酸素を運ぶために大量の血液が流れ込みます。肝臓に出入りする血管には、門脈、肝動脈、肝静脈があり、なかでも門脈と呼ばれる静脈は肝臓にしかありません。
門脈は、(図-1)肝臓にパイプラインのようにつながっています
血流によってさまざまな栄養素が、このパイプラインを通って肝臓へ流れ込みます。これらの栄養素は、身体に必要なタンパク質や脂肪に変えられ、必要に応じて貯蔵されます。しかし、このように血流に富んだ肝臓に血液が流れなくなると、細胞に必要な酸素と栄養が行き届かなくなり、肝機能は低下します。肝機能の低下、つまり肝臓の異常は、身体に必要な物質の血中濃度の変化としてとらえることができます。この変化をとらえることによって、肝臓の異常を発見することができます。
【 肝臓の主な働き 】
腸で吸収された余分な糖質をグリコーゲンにして蓄えたり、必要に応じてブドウ糖に変え血液中に送り出します。 胃や腸で消化されたタンパク質がアミノ酸になると、肝臓はこれを人間の身体にあったタンパク質へ合成し、体中へ放出します。また、一部をアンモニアに変え、尿素として排出する働きもあります。 脂質を人体が活用しやすいようにコレステロール、リン脂質、中性脂肪に合成し再び血中に送ります。
身体で不要になった老廃物や、体内に入りこんだ有害物やアルコールを害のないものに変えて体外へ排出します。
古くなった赤血球をビリルビン(胆汁色素)に変え、脂肪を腸内で消化吸収しやすいようにしています。また、ビタミンの吸収を助け、これを利用し、血液凝固因子(血液を固まらせる働きをする物質)の大部分を作ります。