■福祉用具の消毒の意義と必要性
高齢化社会が急速に進み、高齢者の在宅介護の充実が重要視されるようになってきています。在宅介護が進めば、家族の介護に要する負担は自ずと増し、介護をサポートする上で福祉用具の利用は不可欠です。それと同時に、要介護者にとっても福祉用具の利用は日常生活を助けるという上で大きな役割を果たしています。
しかし、要介護者の生体防御機能が低下している事を考えると福祉用具においては、微生物学的安全性が要求されます。また、介護を必要とする高齢者だけではなく、介護する者も直接的にあるいは間接的に福祉用具に触れる機会は多いでしょう。例えば、車椅子のレバーの部分、歩行器の握り手などは、皮脂や落屑など一般的な汚れを受けやすい部分です。ここに付着している菌が直接感染症を引き起こす事はまれです。しかし、このような部分を洗浄・消毒することが、抵抗力の低下した高齢者や皆さんのように介護する者の感染を未然に防ぐ手段のひとつになリ得るのです。