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口腔ケアの基礎知識
日常的に家庭などで行われる口腔ケアは、歯ブラシ、糸ようじ、歯間ブラシ、舌ブラシなどを使って、歯、歯肉、舌、義歯を清掃し、口腔内を清潔にすることです。歯科の専門家が行なう口腔ケアは、口腔内の疾患の予防や口腔の周囲を含めてリハビリテーションを行なうことです。この二つのケアで、口腔内を清潔にし、むし歯や歯周病を予防し、口臭を消し、さらに全身の健康を守ります。
何歳であっても、人として自分の顔・表情に自身を持って生活すること、そしてまわりの人はその人に対し社会生活をともに過ごす人と思って接する。このような状態が続くようにすることが、口腔ケアの一番大きな目的です。
歯、歯肉、舌、頬、唇を健康な状態にすることで、以下の事柄が可能な生活を長く送れるようにすることが、口腔ケアの大きな目的なのです。
以下の項目に心当たりのある場合、口腔にトラブルがおきていることがあります。
以上の項目がいくつか当てはまる場合、口腔ケアチェックシートを参考にして、口腔内を観察し、口腔ケアの方法を工夫しましょう。
"口腔の疾病予防、健康保持増進、リハビリテーションにより、QOLの向上を目指した科学であり技術"であるとされています。広義では、フッ素塗布から、ブラッシング・うがい・清拭・義歯の保管や手入れ・摂食嚥下リハビリテーション・食介護・マッサージなど幅広く、狭義では、ブラッシング・うがい・清拭・義歯の保管や手入れ・舌苔や口腔乾燥への対応などとされています。
喫食とは、"心穏やかに、楽しく、語らいながら、優しい、明るい雰囲気の中で美味しく食事をする事"と考えられます。
"喫"は、喫茶、喫煙、満喫と使われています。喫食障害とは、美味しく食べる事(喫食)が障害を受けることで、具体的には、歯痛、歯牙の欠損、義歯の不適合や破損、口腔乾燥、嚥下障害、麻痺や疾病とその後遺症、不自由な身体、不安な心、冷たい雰囲気、薄暗く不潔な部屋、騒音や不自然な色、孤独などが挙げられ、それらの要因が絡み合っていると言えます。口腔ケアは、『喫食障害を、関係職種が連携を図り、取り除いていくこと』ともいえるのではないでしょうか。
病原体が体に入っても、元気で抵抗力があると発病しません。そこで、口腔内の健康を守るためには、全身の健康に注意することが大切です。
口腔ケアを行う時、ケアする人が感染したり、他の人に感染を広げることはあまりありません。しかし、わずかの可能性にも注意をはらい、感染対策をする必要があります。