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pro-福祉ナビ-感染症の基礎知識

感染症の種類と特徴

ESBL産生菌 ESBL産生菌とは

ESBL産生菌は、基質特異性拡張型βラクタマーゼ(Extended spectrum β-lactamases:ESBL)とよばれる酵素を産生する細菌の総称です。薬剤耐性菌の一種であり、大腸菌、肺炎桿菌、プロテウス・ミラビリス等の腸内細菌から多く検出されています。近年では日本でも増加傾向にあり、入院歴のない一般の人からも分離されるようになってきました。

ESBL産生遺伝子は薬剤耐性プラスミド(Rプラスミド)上に存在し、細菌から細菌に移動できます。そして移動先の細菌もESBLを産生できるようになり耐性菌となります。また、ESBL産生遺伝子は同一菌種間だけでなく菌種を超えて異なる菌種にも移動できます。例えば、大腸菌から肺炎桿菌などにESBL産生遺伝子が移動することがあります。ESBL産生遺伝子を獲得した細菌は様々な抗菌薬に耐性を示すため、適切な感染対策を行うことが重要です。

ESBL産生菌に関するリスクファクターは、長期入院、長期にわたる人工呼吸器管理、尿道カテーテルや中心静脈カテーテルの長期留置、抗菌薬の使用などがあげられます。

主な症状

尿路感染症、肺炎、手術部位感染症、腹腔内感染症などを引き起こすことがあります。

感染経路

接触感染

医療従事者の手指や医療器具等を介して伝播します。特に尿路留置カテーテル使用の場合は取り扱いに厳重な注意が必要です。また、ESBL産生菌は腸内細菌科が多いため、糞便の処理やオムツ交換、トイレ清掃等も注意します。

感染対策

日常より標準予防策を励行します。

ESBL産生菌の感染・保菌者に対しては接触予防策を追加します。おむつ交換時は手袋、ガウンを装着し、おむつ交換をした手で患者の別の体部位や周囲環境に触れないようにします。患者には排便の後に必ず手洗いをするよう指導し、排便時に限らず日常の手洗い回数を全体的に増やすように教育します。

有効な消毒薬に関しては、元の菌の消毒薬抵抗性によります。例えば、ESBL産生大腸菌の場合、消毒薬抵抗性は大腸菌と同じです。クロルヘキシジンやアルコール、ポビドンヨードなどが有効です。