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感染症Q&A

結核

利用者が嫌な咳をしています。結核やインフルエンザではないかと思うと、私の家族にうつらないかと心配でならないのですが。

咳を症状とする疾患は多数見られ、肺がんのように非感染性のものから、結核やインフルエンザのように空気感染あるいは飛沫感染するものまで含まれます。 利用者宅で、まずあなたが感染性疾患にかからないように配慮することが最も大切です。飛沫感染対策としてマスク着用は基本であり、サービス前後のうがい、 手洗いも重要です。結核は空気感染により伝播するため、通常のマスクでは十分ではありません。もしあなたに咳、痰、発熱などの症状が出るようになったら、医療機関を受信し、結核の早期発見を心がけるべきです。一方、利用者の咳が持続するときは、室内の換気を十分に行い、担当医もしくは訪問看護師へ連絡する ことも大切です。

*下記の書籍より転載いたしました。
著書名 : 訪問介護事業者のための感染症ハンドブック
監修・編集 : 鈴木幹三
出版社 : 中央法規

利用者が結核と診断され、入院しました。
(1)介護にあたっていたヘルパーの検診はどうしたらよいでしょうか。
(2)他の利用者の介護サービスを続けてよいのでしょうか。

(1)ヘルパーの検診について

入院したということは、結核菌が痰に排出されている感染の危険性が高いタイプの結核の可能性が考えられます。
結核菌が出ていたとしても必ず感染するというものではありません。感染したとしてもそこから結核を発病する人は10人のうち1~2人です。
このような場合、保健所が接触者検診(胸部レントゲン撮影、喀痰検査、ツベルクリン反応検査)を行いますので、最寄りの保健所に問い合わせてください。

(2)他の利用者の介護サービスの提供について

上記の検診の結果、異常なしと認められたならば、他の利用者への介護サービスの提供は問題ありません。
結核の接触者検診で感染が強く疑われる場合1回で終わらず、1回目の結果が異常なしであっても3か月後、6か月後と継続して経過をみていく場合があります。経過を追うことで発病の可能性を追うわけですから、検診は指示された通り、最後まで受けましょう。

*下記の書籍より転載いたしました。
著書名 : 訪問介護事業者のための感染症ハンドブック
監修・編集 : 鈴木幹三
出版社 : 中央法規

結核のレベルはよくわかりませんが、7というレベルは強いのですか。

結核菌の検査の種類のなかで日常的に使われるものに、塗抹検査、培養検査、遺伝子検査などがあります。

塗抹検査は結核菌(抗酸菌)を顕微鏡で探す検査方法で、すぐに結果が出ます。7というのは、この塗抹検査の表し方でガフキー7号を意味するものと思われます。ガフキーは0~10号に分けられ、号数が大きくなるほど結核菌の量が多い状態といえます。

最近、塗抹検査はガフキーを使わずに「-、±、1+、2+、3+」と記載されることも多くなりました。

参考 塗抹検査の記載法

家族や接触者への感染の危険性として目安にしているのは感染危険度指数です。

感染危険度指数=最大ガフキー号数×咳の持続期間(月単位)

例えば、咳が2か月続いてガフキー7号なら14です。この値が10を超えるようならば、周囲への感染の危険が極めて大きくなります。

*下記の書籍より転載いたしました。
著書名 : 訪問介護事業者のための感染症ハンドブック
監修・編集 : 鈴木幹三
出版社 : 中央法規

肺結核の既往のある利用者の再発は大丈夫でしょうか。

最初の結核の治療で、完全な抗結核薬の内服治療ができていれば再発することは少ないといわれています。

また、結核患者と接触したとしても、痰のなかに結核菌が出ているタイプの患者(排菌者)でなければ、人に感染させることはありません。また、結核菌を吸い込んだとしてもすべての人が感染するわけではありません。

実際に結核に感染したとしても、結核を発病するのは感染した10人に1、2人程度といわれていますので、過剰な心配は無用です。

肺結核の主な症状は、2週間以上続く咳、痰、37.5℃ぐらいまでの微熱、体重減少、倦怠感、胸痛等です。これらの症状に留意し、早期に受診しましょう。

*下記の書籍より転載いたしました。
著書名 : 訪問介護事業者のための感染症ハンドブック
監修・編集 : 鈴木幹三
出版社 : 中央法規

結核の既往がある利用者が日頃病院にも行かず、咳や「ゼーゼー」しているととても不安です。どうしたらよいでしょうか。

胸部のレントゲン撮影や、痰の検査で結核の診断がつきます。咳などの症状があれば医療機関を受診し、結核か否かを確認してもらうのが一番よい方法です。

しかし、病院に行くことに抵抗感がある利用者の場合、保健所でも上記の検査は可能ですので、「1年に1回は、健康診断を受けましょう」と保健所での検診を勧めてみてはいかがでしょうか。

日程につきましては、最寄りの保健所にお問い合わせください。また、保健所の保健師も必要に応じ家庭訪問などで相談に応じていただけると思います。

*下記の書籍より転載いたしました。
著書名 : 訪問介護事業者のための感染症ハンドブック
監修・編集 : 鈴木幹三
出版社 : 中央法規

利用者の夫が結核の薬を飲んでいますが、結核がうつることはありませんか。

結核患者にも大きく分けて二つのタイプがあり、痰のなかに結核菌が排出されている、いわゆる人に感染させる可能性が高い場合と、痰に結核菌が出ておらず、人に感染させる心配のない場合に分けられます。

結核菌が出ているタイプは、原則として菌が出なくなるまで入院治療となります。

在宅で結核の薬を飲んでいる人は、菌が出ていないわけですから、その人から結核がうつる心配はまずありません。

*下記の書籍より転載いたしました。
著書名 : 訪問介護事業者のための感染症ハンドブック
監修・編集 : 鈴木幹三
出版社 : 中央法規